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オキナワノ コワクナイハナシ3

目の前を
フワフワと、あっちに行ったりこっちに戻ってきたり。
大きさ直径1cmくらいのシャボン玉が浮遊して
ました。

ん?奥さんが台所で洗い物でもしてるのか?
その内破裂して消えて無くなるだろう。とあまり
気にもしてなかったのですが、それがなかなか
消えない。

さすがに不思議に思って見て見ると、とても綺麗な虹色
に輝く柄の玉がグルグル回転していて、とても幻想的
な模様をかもし出してました。

破裂しないで、いつまでもいつまでも浮遊を続ける玉に、
いい加減飽きてきたので、なんとオイラは
左手で握り潰してしまったのです。
すぐに奥さんに、「今さっき食器か何か洗ってたー?」
と尋ねてみると、今日はまだ洗物はしてない。との返事。
もちろん我家にシャボン玉なんて飛ばすような小さな
子供はいません。

考えてみると、私の部屋の戸は全てキッチリ
閉め切っていたので、外から何か入ってくることは
不可能なのです。

そのとき直感的に解ったような気がしたのです。
ああ・・・ あの虹色の玉はあのマダムだったんだ。
最後にお別れでも言いに来てくれたのだな、そう思うと
あのいつもの冗談を言いながら笑ってる彼女の顔が
頭に思い浮かんだのです。
 

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